Q:手打ちそばの魅力はなに?
A:そば粉と水だけの人の手で練り、延して切る。いたってシンプルな食べ物なのに、その奥はとても深い!
初めは、つながったそばが打てた事を喜び、それを持ち帰り美味しいと言ってくれる家族の顔に喜び、さらに近所に配り美味しいとお世辞を言ってもらって大喜び。次第にそば粉にこだわり、道具にこだわり、そば打ちにこだわり、いつの間にか麺棒かついでそば打ちを教える人となっていきます。素材がシンプルだから気軽に始められる。素材がシンプルだから自分の成長が鏡のように映し出される。終わりのない自己研鑽と、人の輪の広がり。それこそが人の心をとらえてやまないところかもしれません。
そばの旨みを楽しむ3たて
1 挽きたて —そば本来の香りを堪能
2 打ち立て —手打ちならでは!を感じる
3 湯がきたて —コシ(歯ごたえ)を楽しむ!
※ 採りたて —春と秋には『新そば』を
そば本来の風味や食感を楽しむための条件は、『挽きたて・打ちたて・湯がきたて』の『3たて』です。最近はこれに『採りたて』が加わり4たてとも言われます。いなべ市では、そば打ち体験講座やそば祭りなどのイベントで気軽に、この『3たて』を味わうことが出来ます。
3たてを実感してみよう –イベント会場などで『3たて』を味わった感想を聞きました。
- 今まで味わったことのないそばの風味がありました。食感も良かったです。
- 家族、皆から「うまっ!」という声が・・・
- 今回初めて手打ちそばを頂ました。味に深みがあってよいですね。
そばのうんちく そばのつうな食べ方
香りと味を楽しむには、海苔と薬味は控えます。まず、つゆにつけずにそばだけを食べてみてください。その後、普通につゆをつけて食べ、半分ぐらいの時に再びそばだけ、また普通に食べ、三たびそばだけを食べてみてください。気取っているようですが、何回かやっているうちにそばが甘いのか苦いのか、香りがあるのかないのかがわかってきます。
Q:なぜいなべ市で手打ちそばに取り組むの?
A:生産、消費の拡大から生まれるたくさんの可能性に期待します!
市が、穀物としてのそばの栽培に取り 組み始めて10年が経ち、生産量は三重県下で1番になりました。その生産を開始すると同時にそば打ちにも取り組み、地域に根ざした特産品作りを目指してきました。 結果、手打ち人口は100人を超え、地域でのそば打ち体験講座による体験者は、子どもからお年寄りまで 1000人を超えています。
手打ちそばを取り入れている地域や学校
市内各地で、いなべの里のそば粉を使った手打ちそばを取り入れ、地域内・学校内の交流を楽しんでいます。 北勢町麻生田、北勢町南中津原、員弁町平古、大安町片樋、藤原町古田、藤原町山口、市内小学校8校、この他にも、子ども会行事や祭りなどで、そば打ち体験やそばの振る舞いを行う地区があります。
(練習すれば)あなたもできる手打ちそばのい・ろ・は
- 用意するもの(約4〜5人前)
そば粉 400g | 小麦粉 100g | 水 250cc
※以下は12〜15人前のそばの分量の写真です。
※数回の練習で誰でも手打ちそばは打てるようになります。おいしい手打ちそばを打ってみたい方は、いなべ市蕎麦打ち同好会『雅』にご連絡ください。
-初出:いなべ市情報誌Link 2012年4月号
山口そば打ち同好会 —とにかくそば打ちが大好き
道具と粉があれば、だれでも始められる 手打ちそば。 山口そば打ち同好会でお話を聞きました。
手打ちそばの魅力は?
そば打ちを始めて2年になります。打つ たびに出来上がりが違い、毎回楽しんでいます。ご近所さんやお友達と 教え合いながら打っていると、あっという間に夕食の時間。それぞれ持ち帰り、すぐ食卓に出すことができます。ぜひ、皆さんも体験してみてください!
-初出:いなべ市情報誌リンク2012年4月号