そばの栄養

Q:そばにはどんな栄養があるの?

体に良いってよく聞くけど、どんな効果があるのかな?

A:ビタミン、ミネラルが豊富で、質の良いタンパク質を含み、動脈硬化の予防に有効!

注目成分:良質のタンパク質やビタミン類が豊富!

穀類の中で一番多くのたんぱく質が含まれており、そのたんぱく質には、人間の身体に必要な必須アミノ酸がバランスよく含まれています。また、ビタミンB1やビタミンと似た働きをするルチンが多いのも特徴です。

昔から日本で食べられているお米は大豆製品との組み合わせによりバランスよく必要な栄養がとれますが、そばは、なんと!ひとつだけでその栄養がとれます。

効能:便秘解消やダイエット、動脈硬化等の予防にも効く!

食物繊維も多く含まれ腸内環境を整える役割をします。また、ルチンにはビタミンCの吸収を促進して毛細血管を丈夫にする働きがあり、動脈硬化や高血圧の予防・緩和に効果があります。炭水化物の代謝を促すビタミンB1は、神経機能を正常に保ち精神安定や疲労回復効果も期待されます。

そばのでんぷんは消化が良いのが特徴です。さらに、胃腸を強くする効果もあり便秘だけでなく下痢にも効きます。また、お酒の前のそばも効果的。そばに含まれるたんぱく質やビタミンが肝臓を守り強くしてくれます。そばを肴にお酒を飲むのもイキですね。

プチ知識:そば粉の割合が多い生麺、乾麺を選んで食べると効果的!

めんの中でも、そば粉80%の『八割そば(二八そば)』、そば粉 100%の『十割そば』を選びましょう。小麦粉が主成分 のそばでは本来の栄養素はとれません。食品のパッケージに印刷されている原材料名は、使用している食材の多い方から順番になっていますので、そば粉が一番最初に出てくる麺は小麦粉よりもそば粉の割合が多い麺です。

穀類の成分

(可食部100g当たりの量:五訂日本食品標準成分表から引用)

エネルギー(kcal)、タンパク質(g)、アミノ酸(スコア(※))

エネルギー(kcal)、タンパク質(g)、アミノ酸(スコア(※))

鉄(mg)、ビタミンB1(mg)、ルチン(mg)

鉄(mg)、ビタミンB1(mg)、ルチン(mg)

糖質(g)、炭水化物(g)、食物繊維(g)

糖質(g)、炭水化物(g)、食物繊維(g)

(※)タンパク質を構成するアミノ酸の品質評価


Q:そばを食べるとき、なぜそば湯が一緒に出るの?

うどん湯はないのに、そば湯があるのはなぜ?

A:そば湯には『ルチン』がたっぷり溶けている!

そばをゆでたお湯(そば湯)にはルチンが溶け出しているので、そばを食べたあとはできるだけそば湯を飲むようにしましょう。 これは、栄養を余すところなく摂るとても賢い方法なんです。ただし、 乾めんでは効果がありません。


Q:そばのカロリーってどれくらい?

ヘルシーなイメージがあるけど、実際は何カロリー?

A:生そばは一人分(一玉)ゆでると228gで、カロリーは301kcal

ご飯は茶碗に軽く盛って2杯(220g)で370kcalです。 目安として、50歳代男性(身体活動レベルの低い方)で1食分の主食は茶碗2杯となります(1食分の総カロリーは約700kcalを参考としてください)。


-初出:いなべ市情報誌Link 2012年2月号

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