2015年11月28日 (土)、29日 (日) の2日間、岐阜県高山市での初めての開催となった平成27年度 素人そば打ち 四段位技能審査 高山認定会において、いなべ市蕎麦打ち同好会『雅』に新たな四段位が誕生しました。『雅』会員から数名が認定会に挑戦し、杉本会員が見事合格しました。
飛騨高山地方は、前日27日の初雪で高速道路はチェーン規制となり、スノータイヤに履き替えての参加となりました。
2日間の審査結果は、次のとおり大変厳しいものとなりました。
1日目は46名中20名 (男性14女性6) 合格で合格率43.5%。
2日目は46名中12名 (男性4女性8) 合格で合格率26.0%
鵜飼全国審査委員長からの審査講評では、1日目は『指導者によって間違った教わり方をしている方がいる。日頃の練習で理にかなったことを身につけて自信をつけて頂きたい』。2日目は『実力が伴っていない方がほとんど』などの厳しい指摘がありました。
そのなかで、今大会2日間でダントツの最高得点を得た方は最高齢81才の安田薫様 (北海道) でした。安田様はその自然体で打つ姿と卓越した技術が絶賛され、審査員全員一致で『審査員特別賞』を受賞されました。最後に『今回合格された方は次を目指していただき、残念だった方はもう一度二度三度と挑戦して、おいしいそばを目指して頂きたい』とのコメントがありました。
今回、審査委員長のご指摘より『基本技術の指導』の大切さ、そして安田様からは『そば打ちは力を抜く技術である』ことを改めて勉強させていただきました。
また、審査結果の発表では、受験者が不安と共に最も緊張している発表前に、谷端段位認定部会長から次のような四段位の心構えなどが述べられました。
『三段位までは楽しみを与えられ育てられ守られてきた段位ですが、四段位とはその立ち位置を180度変えるものです。守り、教え、それから喜びを作り出していく、それは大きな苦しみでもあるわけです。その苦しみを自分の成長の糧にしようと心に決めた方のみが四段位になれる資格がある方です。どうか四段位はゴールではなく新たなスタートであることを心して頂きたいと思います』『残念だった方は、ある意味では一度二度足踏みをした方がより的確な指導や励ましができるわけです。どうか、そういうとらえ方をしていただき、本当のリーダーとなる決意をもって発表を聞いていただきたいと思います。』
今回、いなべ市蕎麦打ち同好会『雅』の四段位は、杉本会員が加わり四名になりました。いなべ市蕎麦打ち同好会『雅』は、今後さらにいなべの里の蕎麦の普及に努めてまいりたいと思います。
(地域おこし協力隊 松永 記)