新三段位誕生 (素人そば打ち技能審査 第19回さんだ認定会)

永沢寺そば打ち道場

素人そば打ち技能審査 第19回さんだ認定会
永沢寺そば道場

2015年12月5日、6日の2日間にて、兵庫県三田市の永沢寺そば道場で開催された『平成27年度素人そば打ち 三段位技能審査 第19回さんだ認定会』において、いなべ市蕎麦打ち同好会『雅』に新たに三段位が誕生しました。今回の認定会には『雅』から会員数名が挑戦し、田尻会員と児玉会員が見事合格しました。 応援者も集まりだす三田地方は好天に恵まれ、会場の気温・湿度ともにそば打ちには絶好のコンディションでした。 2日間の審査結果は、次のとおり大変厳しいものとなりました。

1日目は33名中11名合格で合格率33% 2日目は44名中18名合格で合格率41%

嘉納審査委員長から、結果発表前に三段位の審査基準と取得目的などについて次の説明がありました。

『三段位の審査基準は、認定会が始まったころとほとんど変わっていません (注:認定会が始まったころ三段位は全麺協の最高段位。現在は五段位が最高段位)。流儀流派は問いませんが、基本的な動作、姿勢をはじめ、前準備から後片付けまでの各工程を、どういう目的でどういう意味でやるのかもう一度見直してほしい。これは合格した方も、残念ながら合格しなかった方も見直して頂きたい。』 『認定会の意味、三段位は何のために受けるのか、取得した場合どう活かしていくのか、考えていただく時期です。法人化された全麺協のHPや『改定そば打ち教本』をよく見て頂きたい。 『三段位は、地域認定会の上に位置する支部認定会に位置づけられた上位段です。全麺協の規約にある通り、三段位を取得した方は自分の周りの人にある程度指導的な立場で本来活動していくものとみなされている。それに見合う言動・活動をして行こうという自覚を持っていただくことが大切です。全麺協の認定会で三段位を取ったらそこで終わりではなく、それは、あくまで途中の道しるべであり、豊かな社会生活や、自分だけでなく周りと喜びを共に探求していくために、その力を発揮していただきたい。』

開始直後の水回し、厳しい審査員の目が光る

開始直後の水回し、厳しい審査員の目が光る

審査員より得点と合否結果が手渡される

審査員より得点と合否結果が手渡される

新三段位

新三段位 誕生

いなべ市蕎麦打ち同好会『雅』の三段位は、田尻会員と児玉会員が加わり10名になりました。『雅』は、嘉納審査委員長の説明も参考にして、今後さらにいなべの里の蕎麦の普及に努めてまいりたいと思います。
2日間の審査は、各工程のそば打ちの理解度や達成精度を高い運用レベルでみる審査が行われました。嘉納審査委員長からの総評および審査員の講評概要は下記のとおりです。 嘉納審査委員長

『5人の審査員の全員討議のなかで厳しい意見が多かった。総合的にはそれぞれの工程の基本を見直してください。練習量が不足気味な印象でした。』

箱崎審査員

『水回しはなんとなく漠然として手を動かしている人が多かった。水をたくさん入れている人が多かったが、たくさん入れると水ダマになる。加水量に見合った力量になって、はじめて多くできることであることを知って欲しい。ねりでは、二八は力任せでは無く、ヤンワリ優しくしっかり力を入れて練って欲しい。』 『打ち粉』は必要最小限度にしてほしい。たたむときは良いが、二八では途中の工程はほぼ降る必要がないので、多く降るということはそれだけ麺体が柔らかいか何か不都合があるかと審査員は判断する。おいしいそばを食べたいとおもうなら、私はあまり降らないほうが良いと思います。 (2日目)』

大野審査員

『地のし、丸出しとも小さすぎたり大きすぎたりするものが多かった。厚みと大きさに決まったものは無いが、許容範囲を逸脱しており適正な大きさを考えて頂きたい。地のしでは、あまりにもボコボコしすぎるものがあり、手の押し方を研究してほしい。丸出しは力任せにゴシゴシ押して歪んでいるものがあつた。丸く均一な厚さにすることを考えてください。』 『のしむらについて無頓着な方が多すぎる。もう少しチェックし、のしていただきたい。』 『切りでは、あまり神経質になりすぎて時間をかけてならべるのは過剰で行き過ぎだが、今日の並べ方はあまりにも無頓着すぎて、もう少し気を付けたほうが良いそばになると思います。(2日目)』

山下審査員

『のしは、丸出しがきれいにできてないことから四つ出しが難しくなり、大きさが出ず、後から苦労されている。のしの厚さは規定の2.0mm以下に達しない『のし不十分』な方がたくさんいた。』 (注:審査基準は切り幅1.5mmから2.0mm、切り揃え率90%以上) 『姿勢は美しい所作ということで、さわやかな雰囲気が出せるような打ち方を心がけて頂きたい。』 『審査は申込書を出した時点から始まっている。申込書について、男女の未記入の方が5名いる。また、プロフィールが一昨年とそっくり同じ内容のひともいる。受験の日のみならず時まで指定する人も数人いた。もう少しご自分を大切にされてはいかがでしょうか。』

和田審査員

『切りは、切り幅3mm以上の方が多く、切り揃え率90%以上に達していない方がほとんどだった。切りのかまえや、リズムが悪い方が見受けられる。包丁先を見ないで切る練習をするのもひとつ。また、打ち粉を均一に振られている方がほとんどいなかった。水回しの前のそば粉と小麦粉の撹拌ではほとんど混ざっていない。あと30秒丁寧に回すと水回しが違ってくる。高度な技術より基本的なことをされると、もっと簡単にそば打ちができると思います。』

(地域おこし協力隊 松永 記)

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